2022年2月2日

[トレンド、スープ]〜細川亜衣さん〜 ハリラ・ハムダ

最終更新: 2022年2月3日

さまざまな国を旅しながら料理を学んできた料理家・細川亜衣さん。

今回ご紹介するのは、そんな細川さんが旅をしてきた中でも

何度も行きたいと思う国『モロッコ』のスープ。

おうちでも手軽に作れるようひよこ豆を使ったレシピで、

素材の旨みをいかすため、調味料はシンプルに。

見て、食べて、異国情緒に浸れるスープをぜひ作ってみてください。

<材料> 約8人分
 
・ひよこ豆 50g 
 
・レンズ豆 50g
 
・セロリの葉 10g
 
・イタリアンパセリ 10g
 
・コリアンダー 10g
 
・赤玉ねぎ 50g
 
・トマト(完熟) 500g
 
・小麦粉 40g
 
・熱湯 250ml
 
・ひよこ豆の茹で汁 600ml
 
・トマトペースト 30g
 
・ジンジャーパウダー 小さじ1/4
 
 ※しょうがのみじん切りで代用してもOK
 
・こしょう 小さじ1/4
 
・オリーブ油 大さじ4
 
・粗塩 適量

<下準備>

・ひよこ豆は洗って、一晩たっぷりの水につけて戻す。

・セロリの葉、イタリアンパセリ、コリアンダーはみじん切りに。

・トマトの皮は剥いておく。

<作り方>

①ひよこ豆をつけ水ごと中火にかけ、煮立ったら弱火で1時間ほど茹でる。

茹で汁も使うので捨てずに残しておく。

②ごく柔らかくなったら火を止めて冷まし、薄皮を剥く。

ゆでたひよこ豆の薄皮を1粒1粒剥くのは一手間だが、
 
モロッコ料理にとって欠かせない舌触りの柔らかさがうまれる。

③レンズ豆は洗って別の鍋に入れ、下準備しておいたセロリの葉、イタリアンパセリ、

コリアンダーを加える。さらに、赤玉ねぎとトマトをおろし金でおろしながら入れる。

④ ③にジンジャーパウダー、こしょう、塩、オリーブ油を加えふたをして中火にかける。

沸騰してきたら混ぜてそのまま蒸し煮にする。

⑤レンズ豆が柔らかくなったら熱湯を注ぎ、ひよこ豆を加える。

⑥小麦粉をボウルに入れ、ひよこ豆のゆで汁を加えて泡立て器でよく混ぜ、

トマトペーストを加えてさらに混ぜる。

⑦ヘらで混ぜながら⑤の鍋に加え、鍋底が焦げつかないように時々混ぜながら煮る。

⑧シチューくらいのとろみがつくようにし、さらに30分ほど煮てから、

粗塩で塩味をととのえて完成!

途中、スープが重たくなりすぎたら適宜水を加える。


“スープの国”モロッコを旅して

私がモロッコを訪れたのは2018年の夏。

旅をしてきた中でも、大好きな国の一つだ。

モロッコはスープが主食だと言ってもいいぐらい、朝食は必ずスープをいただく。

そして今回ご紹介したのが、わたしが何度も作っている最愛のスープだ。

モロッコではこのスープに、乾燥のなつめやしとシュパキアというかりんとうのようなもの、ゆで卵だけで夕食にすることも多い。

モロッコの国教はイスラム教で、

ラマダンが終わるとはじめに食べるのがこの料理。

"ホブス"という

平焼きのパンをちぎり、

「ハリラ」にひたしながら食べる。

モロッコで気になったスープ屋の

うつわとスプーン。

モロッコ独特の釉薬がかかった

うつわはとは違い、木で作られた

シンプルなものが多かった。

食材を探しに市場へ。

カラフルな野菜たちが並べられており、見ているだけで料理がしたい!

という気持ちにさせてくれた。


次回は「ハリラ・ハムダ」をアレンジしたレシピをご紹介!

細川さんならではのアイデアがプラスされた、モロッコ料理です。

2/22(火)の公開をお楽しみに!

細川亜衣さんのHPはこちら

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