2022年2月22日

[トレンド、スープ]〜細川亜衣さん〜 野菜のタジン

旅する料理家・細川さん考案の「ハリラ・ハムダ」の材料で、もう一品スープに合う料理を作りませんか。野菜たっぷりで食べ応えも抜群!スパイスも効いて、食べるごとにモロッコの味わいが感じられます。ぜひコラムの写真を眺めてモロッコを想いながら、召し上がってください♪

<材料>
 
・お好みの野菜 
 
(今回はミニトマト、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、パプリカ、グリーンピースを使用)
 
ひよこ豆(茹でたもの)
 
コリアンダー
 
・イタリアンパセリ
 
・にんにく
 
オリーブ油
 
粗塩 少々
 
※すべての食材の分量は、鍋の大きさに合わせて適量でOK!
 

 
【タジン用スパイスミックス】
 
・パプリカ
 
・チリペッパー
 
・ターメリック
 
・ジンジャー
 
・クミン
 
・コリアンダー
 
・黒こしょう
 
※すべてパウダー状のものを適量ずつ混ぜる。
 
スパイスがすべて手に入らない場合はいくつかだけでもOK!
 
クミンとコリアンダーをベースに、チリペッパーをほんの少し加えるとおいしい。

<下準備>

・玉ねぎは輪切りにする。

・ミニトマトの半量は皮は剥いて輪切りに。

・イタリアンパセリはざく切りにする。

・にんにくはみじん切りに。

・その他の野菜は必要に応じて皮や種をのぞき、食べやすい大きさに切っておく。

<作り方>

①タジン鍋または鋳物鍋、銅鍋、土鍋などにオリーブ油を鍋底全体にかかるくらいに引く。

②半量の玉ねぎを重ならないように並べ、皮を剥いたミニトマトの輪切りを重ねる。さらにスパイスミックス、粗塩、コリアンダーとイタリアンパセリ、にんにくの半量を散らす。

③野菜を火の通りにくいものから順に並べていく。さらに残りの玉ねぎとミニトマトを全体にのせる。上にひよこ豆とグリーンピースをのせ、スパイスミックスと粗塩を振りかけ、残りのにんにくとコリアンダー、イタリアンパセリを散らす。

野菜は季節のものであれば何を入れてもOK。いろいろな色、食感、香りのものを組み合わせるとおいしい。1種類ずつの野菜を少しずつ間をあけて放射状に並べ、次に合間をほかの野菜で埋めるようにする。

④水を鍋底に1、2cm程度たまるくらい回しかける。さらにオリーブ油をたっぷりとかけて鍋のふたを閉め、中火にかける。

加える水の量は入れる野菜の種類や質(水分の多さ)によって変わってくる。途中、焦げつきそうな場合は水を少しずつ足し、逆に鍋から溢れそうな時には水分をのぞく。

⑤ 煮立ったら30分程度煮て、弱火にしてさらに30分程度煮る。ほぼ水気が引いたところで火を止めて完成!熱々でお召し上がりください。前回ご紹介した「ハリラ・ハムダ」を合わせて食べてるのもおすすめ。

土鍋にふたがあいている時は、箸などをさして穴を塞ぐと密閉されて蒸しやすくなる。長時間煮るため、焦げやすい鍋の場合は鍋の下に焼き網などを敷くようにする。


“スープの国”モロッコを旅して《後編》

タジンはモロッコを

象徴する料理道具だ。

やや深みがあり、

限りなく皿に近いような鍋。

そのユーモラスな風情に、

とても心惹かれる。

タジンが好きすぎて、モロッコの

あらゆるところでタジンを食べた。

これは市場のタジン食堂にて。

”タジン”という言葉は、

鍋そのものでもあり、

その中で煮込まれた料理をも指す。

市場で見つけたスパイス。

さまざまな種類が揃っていて、

見ているだけで料理を作る気持ちが

湧いてくる。

モロッコの家庭の台所。

カラフルな色使いに、

日本とは違う魅力を感じる。

市場で買った材料を使い、

ここで私は料理を作った。

台所から赤土の山を見下ろす。

またいつかモロッコを訪れて、

いろんな人に出会い、

”旅と料理”を感じたいと願いながら。


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