キノ・イグルー 有坂さんによる

「ソウル・キッチン」​紹介ページは

破天荒な巨匠を思い浮かべて。

巨匠のスープ〜サフラン香るオイスターチャウダー

<材料>(約4人分)

・玉ねぎ 1個

・にんじん 1/2個

・セロリ 1/2本

・ミニトマト 6個

・生牡蠣 12個

・サラダ油 大さじ1

・薄力粉 大さじ2

・白ワイン 50ml

・水 400ml

・生クリーム 200ml

・ローリエ 2枚

・塩 小さじ1

・サフランパウダー 少々

<トッピング>

・クルトン 12個

・パセリパウダー 少々

・ブラックペッパー 少々

・サフランパウダー 少々

<下準備>

・玉ねぎ、にんじんは皮を剥き角切りに。セロリも同様に角切りに。

・ミニトマトは縦半分に切っておく。

<作り方>

①鍋を熱した後、サラダ油を引き、玉ねぎ、にんじん、セロリを入れて中火で炒める。

 玉ねぎがしんなりとして透き通ってきたら火を止めて、薄力粉を加えよく混ぜる。

②粉っぽさがなくなったら牡蠣、水、ワイン、生クリーム、ローリエを加えてよく混ぜる。

 中火で10分ほど煮込む。塩で味を整える。

③ミニトマトを加え、サフランパウダーを加えて色味を出す。

④器に盛りつけて、クルトン、パセリパウダー、ブラックペッパー、サフランパウダーをのせる。

☞ポイント

★薄力粉を加えた後煮込む際に焦げやすくなるので、

 時々ていねいに混ぜながら様子を見る。

\ Staff Voice /

巨匠のスープの創作。

とても難題だなと思いつつ…目の前に出されたスープは、

澄んだイエローカラーでした。

さわのさん自身の覚悟が出ていたような!?(考えすぎか…)

お味はというと、牡蠣の旨みがふわーっと広がり、濃厚でいて濃密。

具材ともよく絡み合い、クラムチャウダーとも違う、

今まであまり食べてこなかった新感覚のスープでした。

さて、有坂さんからの挑戦を受けてたったさわのさんが

行き着いたスープとは?ぜひ、コラムもお楽しみください!

巨匠のスープ

『Kino Iglu(キノ・イグルー)』有坂塁さんへ

「冒険、スープ」の連載から3回目にして、まさかの挑戦状!!

いただいたメッセージに目を通し、漠然とした不安とも違う感覚、というより

『え?マジ?何これ、完全に試されてるじゃん!』という驚きとちょっとした焦りを感じましたw

ホームパーティにゲストとして呼ばれているのに、〆のラーメンならぬ、〆のパスタを作って!

と無茶振りされる時のような気持ちになりました

(なんだかんだで作るんですが、みんなと同じように酔っ払ってるので、使い物にならない時、多め…)。

 

さてさて、お題の『巨匠のスープ』ですが、挑戦状をもらったからこそ、そしてスープの連載をさせていただいているからこそ、

気がついたフレーズの一つだったかもしれません。

なんの違和感もなく物語に溶け込んで流れていってしまったであろう料理を形にすることは、まさに冒険であり、挑戦だなと感じました。

 

そんな『巨匠のスープ』を形にするにあたり3つの要素で考えました。

 

①ハンブルグの街

②巨匠は酒好き

③デザートの媚薬

 

①ハンブルグという街

ドイツ料理というとソーセージ、ジャガイモ、パン、ビールというイメージですが舞台となったハンブルグは、

ドイツ最大の港街でシーフードレストランやフィッシュマーケットが立ち並んでいて、

ドイツ内陸とはまた違った食文化もあり、ムール貝や生牡蠣も食べるそうです。

ということで、1つ目の要素。

メインの食材は海の幸を使うことにしました。それも季節にぴったりの「牡蠣」です。

 

②酒好きの天才シェフ

すべての料理人がそうではないのですが、実際に多い気がします。こういう料理人!

今は時代が変わってきたとはいえ、私がレストランで働いてたときは血の気の多い先輩がいて、怖かったなぁ…。

でも、作る料理は繊細で美味しくて、荒々しい性格から生み出されるとは思えないほどの芸術でした。

ということで、2つ目要素。

酒好きの天才シェフが水代わりに飲んでいそうな「白ワイン」を材料として使います。

 

③デザートの媚薬

美味しい食事とお酒、そこに心配になるくらいの大量の媚薬スパイスが入ったデザートで案の定、ソウルキッチンは大荒れ!!

スープに媚薬を入れる訳にもいかないとは思いつつ、香りの決め手にもなるものを加えました。

ということで、3つ目の要素。

古代エジプトやローマで実際に媚薬として使われていた「サフラン」を使うことに。

花言葉は『快楽』だそう。有名なお料理ではパエリアやブイヤベースなどにも使われていますよね。

 

この3つの要素を組み立てて形にしたのが『巨匠のスープ〈ものがたり食堂仕立て〉』です。

牡蠣の出汁がたっぷり染み出たクリームスープに、白ワインの酸味が程よく効いていて、

喉を通り抜けた後、口に広がる味と鼻から抜けていく香り…に、うっとりしてみてください。

(文・さわのめぐみ)