「マザーウォーター」からの妄想コラム
「映画の中のスープを再現する」ことを基本にしている
本連載ですが、せっかく、さわのめぐみさんという
クリエイティブの鬼のような方とご一緒しているので、
今後は、彼女の想像力を発揮できる内容に変更をします!
何をするかというと。
すでに完成している映画に、想像力というスパイスをちょい足し、作品世界を拡張します。
「物語のその後」を考えたり、「ありもしない設定」を付け加えてみたり。
その存在しない物語の中に出てくる妄想スープを、
さわのさんに考案していただこう、そういうことです。
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第1回目は、みんな大好き『マザーウォーター』。
豊かな水の流れを持つ街・京都を舞台に、
ウイスキーしか置かないバーを営むセツコ、
コーヒー店を開いたタカコ、豆腐屋のハツミという、
"水"にこだわる3人の女性の日常をつづった人間ドラマです。
それぞれのお店が何とも魅力的で、
実際、ロケ地めぐりをした方も多い作品ということで、
今回さわのさんには、《もしここに、スープのお店が加わったら》というお題で、
妄想スープ店のメニュー開発をお願いできればと思います。
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お店のイメージは、このような感じです。
・静かな森林公園のとなりにある、スープとパンのお店
・営業時間は、朝6:00〜11:00までの5時間のみ
・最大10人が座れる長テーブルがあり、
そこに誰彼かまわず自由に座って食べるのが、このお店のスタイル。
・朝の散歩途中に立ち寄る人や、近所の外国人、
おこづかいを握りしめた子どもまで、
老若男女いろいろ人たちが唯一のメニュー
"日替わりスープ"を楽しみにやってくるのです。
(店頭には、犬用のポールもあり)
・ナミ(門脇麦)
・29歳 / B型 / 美大卒
・ていねいで、人見知り。実は、ヤマノハ(加瀬亮)の元彼女。
以上が、ぼくの考えたアナザー『マザーウォーター』。
これらの情報を元にして、さわのさんにはお店で
唯一のメニュー"日替わりスープ"を考案していただこうと思います。
どのように(妄想)映画の世界を掬い取ってくれるのか楽しみです!
(文・Kino Iglu 有坂 塁)