【スープ往復書簡】勘次郎胡瓜と玉ねぎ、温海かぶの甘酢漬で「アレンジ広がる冷製ポタージュ」

更新日:7月21日

長野県松本市に移住した金子健一さんと、山形県鶴岡市にUターンしたマツーラユタカさんからなるフードユニット「つむぎや」さんによる新連載!

連載2回目の今回は、鶴岡市に住むマツーラさんから松本市の金子さんへ、夏野菜と地のものを贈ってレシピを考案いただきました。


さらに、スープに使う野菜を育てている、ご縁のある農家さんもご紹介します。食を通して人と人をつなぐ、つむぎやさんならではのユーモア溢れるスープを味わってみてください。金子さんからのお手紙も、スープを作る前にぜひ読んでくださいね。


 

山形県鶴岡市▷▷▷長野県松本市 金子さんへの贈りもの


松本市と鶴岡市のキャッチボールスープ企画の第2回目。

今回、鶴岡市のマツーラくんにぜひ送って欲しい!とリクエストしたのが、山形県の最上地方、真室川町の農家「工房ストロー」の高橋伸一さんが作り続けている勘次郎胡瓜。最上地方で大切に守られてきた伝承野菜です。もう一つは鶴岡市の在来野菜で、伝統的な焼畑農法で育てられた温海(あつみ)かぶの甘酢漬。


マツーラくんのおかげで、僕は高橋さんが守り続けている勘次郎胡瓜を毎年食べる機会をいただいています。姿、形がとても立派で、色も淡い黄緑色。味わいはジューシーでいて胡瓜独特の青臭さはほとんど感じられません。生はもちろん加熱しても美味しく食べられます。



そして温海かぶをお願いした理由は、前回僕がマツーラくんに送った木曽の「すんき漬け」になる赤かぶと鶴岡の温海かぶ、実はこの2つのかぶがつながりがあるのでは、という説があるのです。時は戦国時代にまで遡り、松本藩と鶴岡藩の転封の際に温海かぶの種が信州に持ち込まれ、木曽に行き着いたのではないかという話…。


今回のスープは、暑くて食欲も落ちる夏に、火を使わず、ちゃちゃっと手軽にできる冷たいスープの提案です。勘次郎胡瓜の特徴でもあるえぐみが少なくて、みずみずしい味わいをいかしたいと思いました。

淡い黄緑色もきれいなので、薄い色の市販の白だしを使います。玉ねぎは松本市の和田という土地で、無農薬無化学肥料でお野菜を作っている「ふぁーむしかない」さんのものを。

先月行われた玉ねぎの収穫の際には、僕も参加させていただきました。これからの暑い夏、食欲がない時でも手軽に作れて、アレンジもできる冷製ポタージュをご紹介します。


金子健一 より


 

勘次郎胡瓜と玉ねぎ、温海かぶの甘酢漬で

アレンジ広がる冷製ポタージュ


<材料> 2人分)
・勘次郎胡瓜 2本(勘次郎胡瓜は2本で300g。普通のきゅうりを使う場合は3本分)
・玉ねぎ 1/4個
・にんにく 1/2片
・豆乳(無調整) 200ml
・オリーブオイル 大さじ2 
・白だし(市販) 大さじ11/2
・レモン汁 大さじ1
・塩糀 小さじ2
・温海かぶの甘酢漬 2

<下準備>

・勘次郎胡瓜は、ところどころピーラーなどで皮を剥いて乱切りに。

・玉ねぎは薄くスライスし、水にさらしたあと、ザルに上げて水気を切る。

・温海かぶの甘酢漬は粗みじん切りにして、にんにくはすりおろす。


<作り方>

①ミキサーに温海かぶの甘酢漬以外の材料を入れて、撹拌する。

撹拌したスープは密閉容器に入れて冷蔵庫でひと晩寝かせると、

より味がなじむ。


② 涼しげなガラスのうつわなどに①をよそい、刻んだ温海かぶの甘酢漬けを散らして完成!

温海かぶの甘酢漬は、粗みじん切りにしてスープに散らすことで、コリコリとした食感と程よい甘酸っぱさがプラスされる。お気に入りのキムチを細かく刻んでトッピングすると、シャキシャキ食感と辛味がプラスされておすすめ!


ミキサーだけで簡単につくれる今回のスープはアレンジもいろいろ!

この冷製ポタージュをベースに、焼いたり蒸したりした旬のとうもろこしを入れることで、異なる食感と甘みをプラス。

スープに白練りゴマ(大さじ3)、お気に入りのラー油と刻んだミックスナッツ(適量)を加えて、冷やし担々麺のスープやそうめんのつけだれにしても楽しめる。

 


今回のスープづくりに使ったおすすめの食材や調味料、ご縁のあるつくり手さんをご紹介。中にはお取り寄せ可能な食材も!



「工房ストロー」高橋伸一さんの勘次郎胡瓜

高橋さんは、山形県真室川町で在来種の伝承野菜も含め、多くの農作物を栽培しています。自然の恵みは田畑だけではなく、裏山や周辺の野原で採れる山菜、きのこ、野草、木の実、川魚から昆虫まで200種類以上!農業だけではなく、藁を使った伝統的な藁細工など、手仕事の技を先輩方から受け継ぎ、次世代へ残すために技術を磨いています。循環する「農」と「手仕事」を守り続けていきたいという想いで活動しているのが、高橋さんの「工房ストロー」です。マツーラくんが鶴岡で営むカフェ「manoma」でも、高橋さんの季節の恵みがいただけます。



「ふぁーむしかない」さんの玉ねぎや夏野菜いろいろ

金子が松本市で営む食堂「Alps gohan」で、オープンからお世話になっている「ふぁーむしかない」さん。野菜は化学肥料、農薬、除草剤を使わず、鹿内さんと奥様の真美さんを中心に援農へ参加してくださるみなさんと、年間70種類ほどの野菜を作られています。中には、信州の伝統野菜、松本一本ねぎや八町胡瓜なども。松本地域の配達範囲内であれば、家まで届けてくれる、嬉しいサービスも!ご家庭に合わせた季節野菜セットの宅配便もありますので、ぜひお試しください!



 

次回のレシピは99日(金)。
秋の夜長を愉しみながらいただく、とっておきのスープレシピをお届けします。マツーラさんと金子さんで、何を贈り合うのでしょうか!?乞うご期待!



(レシピと文・つむぎや 金子健一

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HP

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