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【スープ往復書簡】七夕の夜に「新玉ねぎの丸ごとスープ」

長野県松本市に移住した金子健一さんと、山形県鶴岡市にUターンしたマツーラユタカさんからなるフードユニット「つむぎや」さんによる連載「スープ往復書簡」。


金子さんが住む長野県松本市から山形県鶴岡市のマツーラさんへ。山形県鶴岡市に住むマツーラさんから長野県松本市の金子さんへ旬の食材や地のものを贈り合いながら、それぞれのアイデアをプラスしてつくる新しいスープ。お互いに食材や土地への想いを綴り、気持ちが伝わるお手紙のようなコラムも必読の、こころあたたまるコーナーです。


今回は、七夕からイメージした宇宙を想像するスープを考えていただきました!レシピにある食材をつくっている、ご縁のあるつくりてさんや食材の特徴などもご紹介。食を通して人と人をつなぐ、つむぎやさんのやさしさが伝わるスープを作ってみませんか。

 

長野県松本市▷▷▷山形県鶴岡市 マツーラさんへの贈りもの


松本と鶴岡のキャッチボールスープ企画の第9回目。


今回は金子さんが送ってくれたのは、「ふぁーむしかない」さんの新玉ねぎ。無農薬無化学肥料栽培で育てられた新玉ねぎは、みずみずしくて甘さが凝縮しています。しかないさんのところは、なんでも今年は4万個!の収穫を見込んでいるとのこと。6月中旬にあった収穫にあわせて、金子さんも援農にいって、たくさんの人たちと共に収穫を手伝ってきたそうで、採れたての新玉ねぎが鶴岡に届きました。

さてその新玉ねぎでどんなスープをつくろうかなと。今回のアップ日は7/7で、なんとsoupn.のアニバーサリー!!ということで3周年おめでとうございます!!(←ありがとうございます!!!)

そして今日は七夕の日でもあるということで、宇宙っぽいイメージで!?スープをつくってみることに。


丸ごとことこと煮込んだ新玉ねぎは、ほろほろとやわらかくなって、うまみもぎっしり。昆布出汁やおしょうゆといった和の要素と、ベーコンやトマト、ローリエなどを洋の要素を組み合わせたスープに仕立ててみました。古今東西、さまざまな国の味や文化のエッセンスが溶け込んだスープの魅力を伝えるWEBメディアであるsoupn.らしい、フュージョンな味わいの一杯かなと。


黒いスープボウルに配した丸ごと玉ねぎは、天体っぽく見えもして、オクラやベーコン、トマト、押し麦を散らして、夜空のようなイメージで盛り付けました。ぜひ七夕の夜に楽しんでくださいね。



マツーラユタカ より


 

七夕の夜にほっこりしたい

新玉ねぎのまるごとスープ


<材料> (4人分)
・新玉ねぎ 4個
・ベーコン(ブロック) 60g
・トマト 1個
・昆布出汁 1000ml
・オクラ 4本
・押し麦 大さじ2
・粗びき黒こしょう 少々
・オリーブオイル 大さじ1
・ローリエ 3枚
・にんにく 1/2片
・塩 小さじ1/2
・醤油 大さじ1

<下準備>

・トマトは湯剥きする(面倒な方は省略してOK)。

・ベーコンとトマトは1cm角に、オクラは1cm幅にカットする。

・にんにくはみじん切りする。

・新玉ねぎは皮を剥いて、火が通りやすいように根元に十字に切り込みを入れる。

新玉ねぎは、切り込みを入れることで火が通りやすくなります。煮込む時間をより短くしたい場合には、ラップで包んで電子レンジで5分ほど加熱してください。


<作り方>

①鍋にオリーブオイルを入れて火にかけ、にんにくを入れて弱火で加熱し、香りが立ったら、ベーコンとローリエを入れて軽く炒め、さらに押し麦を入れて軽く炒める。

にんにくやベーコンをじっくり弱火で炒めることで、鍋全体に旨みを移します。



② 昆布出汁とトマトと塩、醤油を加えて強めの中火で加熱し、沸いてきたら、アクを取り除き、弱火にして蓋をし、少し隙間をあけて20〜30分ほど玉ねぎに火が通るまで煮込む。

煮込む時は始めに強火で煮込んでいると、アクがどんどん出てくるので、鍋の中で沸いてきてもすぐに弱火にはせず、しばらく強めの火加減をキープ。出てくるアクをすくっていきます。それが一段落したところで弱火にして煮込んでいきます。


蓋をして弱火で煮込む時に、割り箸などを挟んであげると吹きこぼれやすくなります。


③玉ねぎに火が通ったところで、オクラを加えてひと煮立ちさせる。味見をして塩気を確認。必要があれば塩か醤油を少しずつ加えて味を決めて完成!


 

ふぁーむしかないの新玉ねぎ




松本の金子さんのお店「alps gohan」でもオープンするずっと前から親交のある「ふぁーむしかない」さん。鹿内治樹さんと真美さん、温かなお二人によって、土づくりにこだわり農薬・化学肥料・除草剤は使わずに70種類以上のお野菜を育てられています。

新玉ねぎは、昨年は約3万個、今年は4万個と言うスケール!で、農薬や化学肥料や除草剤は使わずに育てるということで頭が下がります。お野菜が自分の力でゆっくり大きくなり、深みのあるおいしさです。たくさんの援農の人たちによって支えられ、また保育園の給食などにもお野菜を提供するなど、地域との関わりが深いのも特徴です。


 

次回レシピのお届けは、7月20日(木)!
鶴岡市のマツーラさんから松本市の金子さんへ食材を贈り、
スープレシピをつくっていただきます。


(レシピと文・つむぎや マツーラユタカ

○Alps gohan


○manoma


○つむぎや





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